ヤマハ SG-3000 CUSTOMの歴史や使用ミュージシャン | ART & BEATS

ヤマハ SG-3000 CUSTOMの歴史や使用ミュージシャン

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ヤマハのエレキギターを代表するモデルの1つとして、現在も多くのファンを魅了するSGシリーズ。

そんなSGシリーズの中でも、シリーズ最高峰モデルとして知られているヤマハ SG-3000 CUSTOMの魅力と歴史について触れていきましょう。

1.ヤマハ SG-3000 CUSTOMの歴史

引用元:ヤマハ公式サイト 

URL:https://jp.yamaha.com/products/contents/guitars_basses/chronology/index.html#&gid=1&pid=1

ヤマハのSGシリーズは1966年から発売が開始されましたが、発売当初はジャズマスターやモズライト風のルックスで現在のSGとは大きく形状が異なっていました。

そこから様々な改良・仕様変更を行い、1972年から発売されたSG-40やSG-85などのいわゆる「ダルマギター」「ダルマSG」※の形状を経て、1974年のSG-175で現行のSGシェイプにたどり着きます。

その後もSGシリーズはプレイヤーのニーズに合わせた数多くのモデルを世に輩出し続け、1976年には「SGシリーズの完成系」としてSG2000とSG1000が発売されました。

そして1982年に、ヤマハエレキギターのフラグシップモデルであるSGに「CUSTOM」と銘うたれたSG-3000 CUSTOMが、SGシリーズ最上位機種としてそのラインナップに加わることになります。

SG-3000 CUSTOMは当時の日本ミュージックシーンに広まりつつあったヘヴィメタルや、新機能を備えたアンプやエフェクターなどの周辺機器にも対応できるように製造された「オールラウンドなギター」として多くのミュージシャンに愛用されることになりました。

※レスポール・スペシャルを丸くしたようなルックスから「ダルマ」という愛称でよばれていました。

2.ヤマハ SG-3000 CUSTOMのサウンド

ヤマハ SG-3000 CUSTOMのサウンドはその名前と均等なダブルカッタウェイボディのルックスから、ギブソン社のSGを彷彿とさせるかもしれませんが「どちらかといえばレスポールに近い」といえるでしょう。

豊かな中低音を基本としながらもハリのある高音域までをカバーしたレンジの広いサンドに加え、バイサウンドシステム(コイルタップ)を搭載することによって、よりタイトでシャープなサウンドメイクも可能です。

加えてSG-3000 CUSTOMは、Tクロスメイプルトップ・スルーネック構造を採用した恩恵として驚くほどナチュラルなロングサスティンを奏でてくれます。

3.ヤマハ SG-3000 CUSTOMの魅力に惹かれたミュージシャン

ここではヤマハ SG-3000 CUSTOMや、その元となるSGシリーズを使用しているミュージシャンの一例を紹介していきましょう。

【ヤマハ SG-3000 CUSTOMを利用しているミュージシャン】

ボブ・マーリー:現在も世界中に熱狂的なファンの多いレゲエアーティスト。
カルロス・サンタナ:ロックバンド「サンタナ」の超有名ギタリスト。
高中正義:日本のロック、フュージョン界を代表するギタリストの1人。国内のSG使用アーティストといえばこの人。
野呂一生:国内屈指のフュージョンバンド「カシオペア」のギタリスト。
吉野寿:パンクロックバンドeastern youthのギター兼ボーカル。
ジョン・フルシアンテ:言わずと知れた「レッド・ホット・チリ・ペッパーズ」のギタリスト。ストラトのイメージが強いが2010年からSGを使用。

下記を見て頂ければ分かるとおり、これだけ豪華な面々を魅了させるヤマハ SG-3000 CUSTOMとそのシリーズはそれだけでそのポテンシャルの高さが伝わりますね。

3.まとめ

ヤマハ SG-3000 CUSTOMについて解説を行ってきましたがいかがでしたか?

SGシリーズ自体が現在となっては「スタンダードなギター」と言い難いかもしれませんが、その素晴らしいサウンドや魅力は褪せることはありません。

その中でも最高峰といわれるSG-3000 CUSTOMの魅力が本記事から少しでも伝われば幸いです。