ギブソンギター フライングV

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変形ギターでありながらもスタンダードモデルの1つとして認知されているフライングV。

多くの定番モデルを世に輩出したギブソンギターのラインナップに、どのようにしてこのフライングVが加わったのでしょうか。

今回は発売の経緯からその特徴や愛用アーティストまで、フライングVの歴史や魅力を掘り下げていきます。

1.ギブソン初の変形ギターとしてフライングVは誕生

引用元:ギブソン公式サイト

URL:https://archive.gibson.jp/electric-guitars/7462

フライングVは1958年にギブソン初の変形ギターとして産声をあげることになります。

しかし、当時の音楽シーンやプレイヤーにその奇抜ともとれるV(矢印)型のボディシェイプは受け入れられることなく、不人気のまま翌年に製造が打ち切りとなってしまいました。

この初期モデルの生産数はわずか98本のみで、現在市場ではなんと2,000万円以上の超プレミア価格が付けられてるようです。

その後1967年に新たなロックシーンの到来に合わせて、ギブソンはフライングVの再生産を行います。

この第2期ともいえるフライングVは「ジミ・ヘンドリックス」「アルバート・キング」「キース・リチャーズ」といったアーティストが使用することによって注目を集めることになります。

そして、1975年になるとフライングVはギブソンギターのレギュラー・モデルとしてそのラインナップに加わることになったのです。

それ以降、ブルース・ロック・ヘヴィメタルなど幅広いジャンルのアーティストに愛用されるフライングVは、現在も多くのファンを魅了してやまない変形ギターの代名詞として販売されています。

余談になりますが、ギブソンの変形ギターとしてフライングVと双璧を成す「エクスプローラー」も1958年に兄弟機として製造されたのは有名なお話しですね。

2.ギブソン フライングVの特徴

フライングVの特徴といえば、やはりその独特かつ攻撃的ともいえるVシェイプのルックスでしょう。

サウンド面やプレイアビリティを度外視して「ルックス重視」で製造されたフライングVの形状が目を引かないわけがありませんよね。

そんなフライングVのメリットを挙げるとすれば、そのまま「格好良い・ステージ映えがする」といったところでしょうか。

逆にデメリットを挙げると「その形状が故の座った時の弾き辛さ」はフライングV使用者の誰しもが感じる難点といえるでしょう。

3.ギブソン フライングVのサウンド

現在流通しているギブソン フライングVは一部のモデルをのぞいて、ボディ/ネックの木材として「マホガニー」を主に使用して製造されています。

ギブソンギターの大半に使用されるこのマホガニーは、中低域に特徴のある「太い音・暖かい音・丸みのある音」を奏でてくれる傾向にあります。

分かりやすくいえば、ギブソンギターのスタンダードともいえるレスポールのサウンドがマホガニーの特徴を体言しているといえるでしょう。

では「フライングVもレスポールと同様の音がでるのか」と問われるとそうではありません。

フライングVはボディの形状や薄さから、レスポールと比較すると「中低域よりも中域に特徴のある音」を奏でてくれます。

この独特ともいえるフライングVのサウンドは、プレイヤーの好みに分かれるところではありますが「多くのプレイヤーを魅了するギター」であることは間違いありません。

4.ギブソン フライングVを使用するアーティストたち

最後にギブソン フライングVを使用するアーティストを紹介していきましょう。

フライングV=HR/HM」といった激しいジャンルをイメージしてしまいがちですが、下記をご覧頂ければフライングVは幅広いジャンルのアーティストに愛用されていることが分かります。

【ギブソン フライングVを使用しているアーティスト】

アルバート・キング:ブルース・ギタリストの3大キングの一人
ジミ・ヘンドリックス:世界中のギタリストに影響を与えたロックギタリスト
キース・リチャーズ:50年を経過した今なお現役のローリング・ストーンズのギタリスト
ポール・スタンレー:言わずと知れたモンスターバンド、キッスのギター/ボーカル
マイケル・シェンカー:スコーピオンズ・UFO・マイケルシェンカーグループ(MSG)・ソロ名義などで多岐に渡る活躍を見せるギタリスト
レニー・クラヴイッツ:ロックを基調として様々なジャンルの音楽を奏でるアーティスト
橘高文彦:筋肉少女帯・X.Y.Z.→Aのギタリストで主にハードロックのアプローチを得意とする
川島道行:世界で活躍するデジタルロックユニットBOOM BOOM SATELLITESのギター/ボーカル
松本孝弘:B’zのギタリストやソロ名義でも活躍する国内屈指のギタリスト
奥田民生:ユニコーンのギター/ボーカルやソロ名義でマルチな活躍を見せるアーティスト
草野マサムネ:スピッツのギター/ボーカル、国内ポップミュージックシーンのヒットメーカー

4.まとめ

現在ではロックギターの一角を担う存在のフライングVが発売当初は不人気だったのは以外ですね。

どのような楽器にも歴史があってそれを愛用するアーティストが数多く存在します。

それが特徴的なものであればなおさらでしょう。

シンプルに「格好良い!」といえるフライングVは、やっぱりロックアーティストにとって憧れの存在です。

そんな素敵なギターの歴史や魅力を少しでも本記事で少しでもお伝えできれば幸いです。